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Adviceシンプルでオシャレなカーテンを考える

Category:Advice

最近、特に日本の窓装飾業界ではシンプルな物の人気が高く、ブラインドなどのメカモノの売り上げ比率が高まっているそうです。もちろんメカモノは機能的ですっきりしていて良いのだけど、今回はあくまでもカーテンで、シンプルでオシャレに見せるにはどうしたら良いのか?というお話です。カーテンで上手くシンプルモダンを演出できれば、メカモノを使ったお部屋よりも上質感は格段に上だし、インテリア上級者と言っても良いでしょう。

白いカーテンを選ぶ時の注意点

先ずは色の選定です。白い壁に対して白っぽいカーテンを掛けたい場合には注意が必要で、安っぽいポリエステルの白い無地を掛けると、病院や公共施設っぽくなるだけで、おしゃれには程遠くなってしまいます。そこで、薄いグレーを選ぶ人も多いのだけど、それもまた結果は同じ。

じゃあどうすれば良いの?という事なんだけど、その辺りの色を選ぶ場合は、麻などの自然素材やポリエステルでも落ち感の良い生地、起毛していて上質感のある生地などを選ぶと良いでしょう。そうなんです、ホワイトonホワイトのコーデは、質の良さがモロに出るので、どうしてもコストが掛かってしまうんです。

白い麻のカーテン

↑ クリエーションバウマン(スイス)のレースと、麻の生地を使ったローマンシェードの組み合わせ。素材の良さが命と言っても良い、ホワイトonホワイトのコーデ。

 

ヘム加工という縁取り

もう一つは、ぼやけない様に「ヘム加工」と言って別の色で縁取りをして引き締める方法も有効です。縁取る色によってもイメージが変わりますが、濃い色を細く入れても良いし、淡い色を太めに入れても良いし。いろいろな表情を作る事ができるのでお勧めです。

白いカーテンのヘム加工

↑ 弱めの色の生地で太めに入れたヘム加工。メタリックなツイード調の生地は、本体のドレープと適度に差が生まれて、程よいアクセントに。

 

強い色を細く入れたカーテン

↑ こちらは強めのグリーンを細く入れた例。パキっとした感じになりますね。

 

ホテルライクにはシャープシェード

ボクが良く使う方法なのだけど、レースカーテンをシャープシェードに仕立てて合わせる事もお勧めです。いわゆる「ホテルライク」を目指すには有効な方法ですが、このシャープバーという横の棒のピッチを何cmにするか、それも重要です。一昔前は15cm位のピッチが一般的だったのだけど、年々ピッチが広がって、今は30cm前後が多くなりました。広い方がすっきりしていてモダンな印象なんですね。

また、シャープシェードは見ようによっては障子にも似ているので、「モダンな和」の表現にもピッタリ。麻か麻っぽい風合いのレースを選ぶと良いでしょう。

欠点は洗うのが面倒な事。ポリエステルであれば家庭の洗濯機で洗えるけど、外して一本一本バーを抜いて洗って、また通し直す、というのが面倒っちゃ面倒です。でもまぁ、カッコいいから2~3年に一度くらいは頑張ってください。また麻のレースを選べば、洗わなくてもたまに掃除機でホコリを吸えばきれいになってしまうので、それもお勧めです。

↑ 30cm弱のピッチでこんな感じです。シャキッとしてモダンなイメージになりますね。

 

大きな窓には落ち感の良さが重要

高層マンションなどに多い大きな窓は、シンプルな無地調のカーテンを選ばれる事が多いと思うけど、何よりも生地のしなやかさと「落ち感」が重要です。多くの国産カーテンは、ごわごわした生地に形状安定加工を施して人工的にヒダを付けているので、それだといくらスッキリした色を選んでも質感が重くてモッサリした感じになっちゃうんです。大きな窓をスッキリ見せたい時には、「落ち感」に注意しましょう。

↑ 落ち感の良い中薄地(ドレープとレースの間位の厚みの生地)を一重吊りで。このストンと落ちる落ち感と軽量感が、スッキリした印象を与えてくれます。

 

「ブレイクスタイル」でこなれ感を演出

シンプルなカーテンをかっこよく見せる他の方法としては、落ち感の良いしなやかな生地を長めに仕立てて床に付けるスタイルもお勧めです。このスタイルを「ブレイクスタイル」と呼んだりしますが、詳しくは別の機会に話しますね。長めにゆったり付けてドレッシーに飾るも良しよし、ちょっと付けてモダンに見せるも良し。いずれにしても、床から少し上げる通常のスタイルとは違う美しさが表現できるので、お勧めです。

麻のカーテン

よく「引きずると汚れるから・・・」という方がいますが、安心してください。毎日開け閉めしているので、このカーテンの下にはホコリなんか溜まって無いんです。聖域のようにここだけはきれいなんですよ。

 

しなやかなドレープとシェープシェードの組み合わせ

↑ しなやかで落ち感の良いドレープをブレイクスタイルで、レースは麻の生地で作ったシャープシェード(40cmピッチ)という組み合わせ。

 

冒頭でも言ったけど、上手く使えばブラインドなどのメカモノには出せない上質感が演出できるんです。

Lrt’s try!

今回は以上です。

 

 

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