カーテンの色選び、迷い出すとなかなか決められないですよね~。で、結局無難なベージュやグレーの無地に逃げちゃって、無難に納まったけど何の面白みもオシャレ感も無かったりしがち。
今回は、カーテンの色選びやインテリアのカラーコーディネートを組み立てて行く上での基本的な考え方や、アクセントカラーの入れ方のバリエーションをご紹介します。
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1.「何色か」より「トーン」が重要
色の3要素(三属性)には、色相(赤や青など何色か)、明度(明るい↔暗い)、彩度(鮮やか↔鈍い)とあって、その明度と彩度を合わせたものを「トーン」と言います。この「トーン」というのがとっても重要で、先ずはそこに目を向ける所からスタートします。「何色か」という事よりも「トーン」が重要なんです。

2.‘トーン’って何だ?
トーンはロートーンやハイトーンなどと表記しますが、難しいことはおいておいて、これらの写真を見て頂くと一目瞭然です。そして原則として、ロートーンのお部屋にはロートーンのカーテンが合って、ハイトーンの部屋にはハイトーンのカーテンが合います。ただそれはあくまでも原則なので、そうで無い合わせ方もありますが、それは後ほど説明します。
・ロートーンのお部屋の代表格は、和室。

和室はロートーンの典型です。特に彩度が抑えめなので、彩度の高いビビットな色は合いにくいのは簡単に想像できますね。
・ハイトーンのお部屋の代表格は、子供部屋。

赤や青などの原色が多いのが、おもちゃなどが沢山ある子供部屋。合わせるカーテンがロートーンだと、くすんで汚く見えたりしがちです。
3.トーンを基準に、どうコーディネートするか
カーテンの色選びにおいては、基本的にトーンを合わせるか、色相を合わせるか、どちらかを合わせれば失敗はありません。これを専門的には、「トーン・イン・トーン」と「トーン・オン・トーン」と言います。
・トーン・イン・トーンとは?
トーンを合わせて色相をずらすコーディネートの仕方です。簡単に言うと、トーンさえ合っていれば、何色を合わせてもOK、というコーディネートです。

↑ ミドルトーンのトーン・イン・トーン

↑ ロートーンのカラーコーディネート(ペールトーンとも言えます)
ちなみに、一番上の画像はハイトーンのトーン・イン・トーンです
・トーン・オン・トーンとは?
色相を合わせてトーンをずらすコーディネート方法です。よく、「赤系の色でまとめる」とか、そんなわかりやすいコーディネートです。

・トーンを基準にどうコーディネートするか?
基本は簡単です、「どちらかを合わせてどちらかをずらす」、という事。真面目に両方合わせてしまうとノッペリして面白みが無くなるし、両方共大きく異なる色を合わせるとガチャガチャします。ただこれはあくまでも基本で、そこをあえてずらして面白みを出したり、意外性を狙ったりする上級テクニックもあるのですが、基本がわかっていれば、外した色の分量を加減したり、素材感で調整したりできるものです。

↑ ナチュラルな低彩度の色調のお部屋に、ハイトーンな大柄を合わせる北欧モダン。暗くて寒い冬を明るく元気に過ごす、メンタルヘルスの為の北欧の人々の生活の知恵から生まれたもの。
基本がわかった上でずらすのは全然アリです。この場合、「トーンをずらすのだから素材は綿100%しよう」とか、「一窓だけにしておこう」とか、「クッションにも同じようなトーンを使って、カーテンだけが浮かない様にしよう」など、基本がわかっているからこそ一定の配慮をするものです。だから、やみくもにずらすのとは仕上りが全く異なるんです。
4.カーテンでアクセントカラー(刺し色)を加える方法
インテリアの中でも大きな面積を占めるのがカーテン。例えば、「青をアクセントカラーにしたい」と思っても、青いカーテンを全面に掛けると青が多すぎちゃったりする事もありますね。ここではちょうどよく刺し色を加えたい時の手法をご紹介します。
・柄の一部に色を使ったデザイン
一番簡単な方法ですが、日本のカーテンには少ないのが難点です。ベースはあくまでもアイボリーやグレー、ベージュなどの無彩色で、そこに赤や青などの有彩色で柄が入った物をセレクトします。

↑ 越川がデザインとプロデュースをしているstudioEVNの人気柄。6色のカラーバリエーションがある上に、特注色にも対応しています。
・カラーの縁取りを加える「ヘム加工」
昔からあるカーテンの装飾方法で、引き締める効果があります。色だけでなく質感で変化を付ける事もできるし、太さや作り方によっても印象を変える事ができるので、様々な表現ができる反面、難しさもあります。経験豊富なデザイナーに依頼する事が求められます。

↑ 太めのヘム加工は、どちらかというとエレガントな印象に。ワインレッドのサテン地を使ったヘム加工です。

↑ 細めの縁取りは、どちらかというとモダンな印象に。
・窓ごとに色柄を変える
2つ以上窓があるお部屋の場合、全部同じカーテンを掛けるのではなくて、違う色柄を合わせたりブラインドなどと組み合わせたりして、デザイン的な押し引きをするコーディネートもお勧め。いくつか事例をご紹介します。

↑ ストライプや幾何学と、草花などの有機的な柄の組み合わせは相性抜群です。こうやって並べて、全てが柄だけの時よりもスッキリまとめる、という引き算のコーディネート。

↑ 窓によって、柄と無地を組み合わせたり。

↑ 調光スクリーンを組み合わせて色とボリュームを引き算して、バランス(上飾り)を使ってつながりを持たせた例。

↑ シェードは絵画の様に、カーテンはその引き立て役という組み合わせ。フォーカルポイント(見せ場)と馴染ませる所をどうするか、という意識を持てば大丈夫。
いかがでしょうか。カラーコーディネートは基本原則を押さえた上て、そこを基準に押したり引いたり、時には外したりしながら組み立てていきます。先ずは「トーンを意識する」、そこからはじめてみてくださいね!









