輸入カーテンと国産カーテン、ぶっちゃけ何が違うの?【その3】

    

今日は、とある企業の社員様向けのセミナー講師をしてきました。来週は汐留のパナソニックセンターでトレンドセミナーがあって、その後にも4月からはじまる全国ツアーに向けての準備があって、毎年の事ながら、この時期は準備で大忙しです。

   

っていう、しばらくブログをUPできなかったいい訳からのスタート(笑)。

   

今回は、「デザインのプロセス」という視点でお話しします。

      

上の画像は、今日のセミナーでも紹介した、スイスのブランドの新作。1月のパリでデザイナーに話を聞いたのだけど、今期のコレクションを作るにあたって、プロジェクのはじめに議論して、メキシコに注目する事にしたそうです。

メキシコは、トレンドのトロピカルデザインの宝庫である上に、色も奇麗で、アルチザン(手仕事の工房)の文化も多く残っている。その上、人々はお金が有る無しにかかわらず豊かな時間の使い方をしていて、ヨーロッパ人から見てもあこがれる国民性があるそうです。

   

そこでデザインチームでメキシコに渡って、様々なインスピレーションを吸収し、自国のデザインスタジオに戻って、集めた写真や資料からデザインを描き起こしていったそうです。

   

全部が全部では無いにしても、ヨーロッパのブランドのデザインのプロセスは、こんな感じのパターンが多く見られます。

   

一方で、数年前に日本のカーテンメーカーの人に実際に聞いた話で、とても驚いた例を一つ挙げます。  

   

新しい見本帳を作るにあたって、まず初めにするのが「競合他社の見本帳を徹底的に調べる事からはじめます」

      

で、

   

自社の商品の売り上げデーターを分析して、売れている物を残して、売れていない物を切り捨て、新しい商品に入れ替えます。

   

ですって。

  

それじゃね、どこのメーカーも同じような物ばかりなのもうなずけるでしょ?素敵なデザインが無いのもうなずけるでしょ?

   

もちろん例外はあるけど、多くはそんな感じなんです。

   

批判する訳では無いんです。より豊かなインテリアの文化を作る上で、日本のメーカーにはそのプロセスを変える所から始めてもらいたいと切望します。

     

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