blog

Blog【ブログ】

Seminar・Event家具メーカーの張り地をプロデュースーその4

Category:Seminar・Event

 

今回はこちらのコーナー、ミスターKのダイニングとジャングルが隣り合っているという、なんじゃそりゃ?っいう設定のエリアを紹介します。

先ずはこちら。

こちらは何と言っても、象形文字が描かれたプリント生地を張ったダイニングチェアを見てください。イギリスのアンドリューマーチン製の生地だけあって、ユーモアがあるのにとっても上質なのが素晴らしいんです。4色バラバラに張ったのですが、これ、どこかのお宅で実際に採用してほしいな~。素敵じゃないですか。象形文字を古代からのラブレターととらえたリカさんの発想も面白いけど、時空を超えるって何かロマンがあって良いですね。もちろん柄としても変則的な新しい幾何学柄の様で最高です。

テーブルの上には、「旅に出ます」という置き手紙と、書き溜めた日記(という設定の本)が置かれてます。ちなみにペンダントライトはKAJAさんの物で、天然のバナナの木の繊維で作られているそうです。

何よりこちらのダイニングセットは、高さがかなり低く設定されていて、日本人にとってはとってもくつろぎやすい高さ。低座のダイニングセットは国内メーカーでいくつかあるけど、その中でも特に上質な作りで座り心地が極上なので、巧工芸の中でもかなりのヒット作だそうです。そこに象形文字、どうでしょう!

ちなみに「ヒエログリフ」というのは、象形文字の種類の一つなのだけど、この柄の文字がそれかどうかは不明です。雰囲気ですよ、雰囲気。

棚のディスプレイ、観葉植物の配置も真剣に。

そうそう、後から何人かの人に「越川さんとリカさんでコーディネートしている時に、結構もめたらしいですね~、意見が合わなくて。どうやってまとめたんですか?」って言われたんだけど、そんな事全く無いですよ~。どこから出たんだろう?そんな話。そうだったら面白いと思った人が言ったのかな?

実際は、1人でやるより3倍サクサクできて、5倍上を行くデザインができたと思います。元々デザインの方向性が同じで、それでいて得意分野が少しずれているから最高のユニットだと思うんですよ~。インテリア関連のメーカーさん、ぜひそんな RY を起用してください!

棚のディスプレイはこんな感じで出来上がり。旅先で集めてきた小物たち、という設定なのだけどラクダのぬいぐるみは実際にチュニジアで買ってきた越川の私物です。

 

その隣りはというと・・・、

2つ並んだモデル違いのチェアに、ビビットで深いグリーンの同じ生地を張りました。グリーンって優しいイメージなのだけど、そこをあえて強い色に振る(外す)事で、魅力的に見えるんです。艶っぽかったり、大胆だったり、とにかく木工家具をモダンにカッコ良く見せてくれます。この生地の選定はボクとリカさんが真っ先に選んで一発で決定して、完成した後も大満足な一押しの生地なんです。で、テクスチャーがワニっぽかったから、ジャングルっぽく行こう、となったんですね。先ずはこの張り地がここの出発点。

その後ろに掛けた虎の柄のカーテンですが、こちらはトラバース社の刺繍の生地。モチーフになっているチベタンタイガーは、チベットの僧侶の中でも位の高い僧侶だけが敷ける絨毯の柄で、世界的に大人気のモチーフ。縁起が良い、というのもあるんですね。

ここには南国系の植物を多めに置いて、南国っぽい、湿度の高そーな空間を作れました。

ワニっぽいという張り地は色違いもあって、色が変わると雰囲気もガラッと変わります。基本的はラグジュアリー質感の起毛素材なので、高級感が高い生地です。

という事で、こんな感じに仕上がりました。

あと少しだけ続きます、続きはまた次回!

 

 

Archives同カテゴリー記事一覧