作り付けの家具、いわゆる造作家具は、機能性と使い勝手はもちろん、デザイン性も重要なポイント。今回は先日越川がデザインさせて頂いたテレビボード兼壁面収納を紹介します。
TVの高さと必要な収納量をお客様から伺い、いくつかデザインスケッチをご提示して、さらにそこから細部を調整していって・・・、という流れで進めて行きます。
いろいろと調整していって、ここまで来るとほぼ最終形。これが等縮尺のスケッチになって、これを元に工場で正式な図面を製作してもらう感じになります。
今回は、
・アシンメトリーで動きのあるデザイン
・TVを置く位置が高め
・下部は完全に浮かせた「フロータースタイル」で
・背面の壁紙と間接照明でカッコよく
というポイントを押さえつつデザインをさせて頂きました。
↑ 使えるコンセントがこの柱にあるので、こんな感じで収納の一部を切り取って配線を通します。まずこのコンセント自体を4口の物に付け替え、電源とアンテナ線を引き出しの後ろを通して、TVの真下の一番下の奥まで6口の延長コードを引いて、いろいろな機器が増えても良いようにしておきます。その上で、この切り抜いた底の部分からこのコンセントも使える様にして、掃除機や扇風機などの電源も取れるようにしてあります。
この実用性への配慮も大切なんですよ~。
↑ その部分をアップにしたところ。表向きは同じサイズの引き出しが並んでいても、ここだけ小さく作っているんです。
↑ 奥を通ってきたコードは、この小さなボックスの中を通って上に伸びて行きます。
↑ 背面の壁紙はフランスのカサマンス社のアールデコ柄をチョイス。ドレープカーテンはイギリスのROMO社のプリントストライプ。「ホテルライクに」というお題を頂いていたので、柄はこれ位に抑えて上品にまとめています。ただ、他の壁紙が全て無地なので、多少柄を入れないとアクセントの機能を果たせないので、注意が必要です。
様々なご要望に合わせてデザイン・設計をしますので、造作家具もぜひご相談ください!