ダイニングチェアを2種類×2色の生地で張り替えた事例です。
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椅子の張り替えの際には必ず相談される、「買った方が良いか、張り替えた方が良いか」問題。もちろん、買い替えるなら買い替えるでご提案しますし、買い替えた方がコスト的には安く付く場合も多いですが、形が気に入らない場合を除き、張り替えた方がメリットがたくさんあります。
一番のメリットは、「良い生地を張れる」という事です。新品の椅子を購入する際の多くの場合、メーカーが指定する数種類の生地の中から選ばれなければならず、面白みのある生地はほとんどありません。張り替えなら、世界中の生地の中から好きな生地を選んで張る事ができ、唯一無二のお気に入りの椅子ができます。
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今回は、椅子の背には大きなブロックパターンが印象的なカットベルベットを張り、汚れが気になる座面には、ナノテクノロジーで汚れが付きにくいスペインの「アクアクリーン」を組み合わせました。アクアクリーンは、赤ワインや醤油などをこぼしてしまっても、水を付けた雑巾などで擦るだけで落ちてしまう優れ物。撥水と違い、それが半永久的に続く所が凄いテクノロジーなんです。
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背のカットベルベットは、ポルトガルのアルデコ製。ちょっとお高い生地ですが、座面をお安く抑える事で、全体のコストを調節できました。
椅子張りの生地を張り替える際は、大抵の場合は中材のウレタンもヘタっているので、一緒に交換します。もちろん今回も交換。
また、今回の場合は不要でしたが、塗装が剥げていればリペアしたり、塗り直したりする事も出来るし、ガタつく所があれば直せます。
要するに新品以上にできちゃうので、張り替えの満足度は凄く高いですよ!