ハイムテキスタイル2023-その2

 

フランクフルトに来て4日目の午後です。

今日は朝から原稿を書くための資料をまとめたり、部屋で作業をしていたのだけど、これがなかなか大変なんですよ~。さっきLINE通話で家族と話していたら、「部屋でゆっくり出来て良かったね~」って言われたけど、夕方までにはある程度終わらせて、ショッピングに行きたいから、朝一からめちゃくちゃ集中して作業していました。

 

で、やっと目途が立ったところなので、これを書いてから出かけますw

 

今回はハイムテキスタイルの中から、目に付いたものをピックアップしていきます。

ハイムテキスタイルは、メーカー(製造元)中心の展示会なのだけど、ドイツ企業を中心に、エディター(ブランド)も出ていたのだけど、今年はほとんどエディターが出ていないので、地味な雰囲気ではありました。

元々メーカー中心なので、今現在のトレンドより少し先のトレンドが見えるのだけど、今年はその傾向が強まった感じです。

 

 

今年一番の特徴は、とにかく織物が多い事。今までならプリントで作っていた柄の生地も、織物に置き換わっていて、めちゃくちゃ織物だらけ。ここ数年トレンドとしてボクが話している「オモアツ」が、柄物にも来た感じです。(オモアツ・・・重厚を「ジュウコウ」って読むと、テイストの重厚と混同するので、ボクはオモアツって呼んでます)

 

 

その流れもあって、ゴブラン織りを復活させたメーカーもありました。正確には昔のゴブラン織機とは違うのだろうけど、レトロでありつつ上質な織物が、若い層には逆に新鮮に見えるかもしれません。

こちらはポーランドのエディター、DEKOMA社の物。

 

 

メッシュのシアー(レース)も更に増えていて、変わった織りや重厚な質感、凝ったプリントなどバリエーションも豊富になりました。こちらの物はギリシャのSARLAS社の物。

 

 

東洋モチーフは、今年も多く見られました。こちらはその中でも気に入った、イギリスのBeaumont Textilesのプリントカーテン。

 

 

イギリスのiliv社から出た新作コレクション。1970年代のヒッピースタイルをイメージしたコレクションで、コレクション名が何と「バブーシュカ」。ロシア語で、おばあさんが頭に被る布の事なんだけど、「この時期にロシアをフィーチャーするのはちょっとチャレンジングじゃない?」ってここの社長に言ったら、「そうなんだよ~」って苦笑いしていました。

 

 

アウトドア・ファブリックは更に増えていました。どこのブランドでも、大体70%位はインドアで使われているらしく、撥水性があったり、洗えたり、高機能素材として重宝されているそうです。

こちらはイギリスのタッセルメーカーから発売された、アウトドア用のトリミング。

 

 

ベットリネンが集まる12号館は、かなり多くの人で賑わっていました。

中でも注目が集まったのが、こちら、モーイの展示。得意のデジタルプリントで、強烈な世界観を醸し出していました。

 

 

カラーでは、アースカラーがめちゃくちゃ多かったのだけど、有彩色ではオレンジ系が目立っていました。なかでもテラコッタなどの、低彩度のオレンジが今っぽい雰囲気です。

 

という事で今回はここまで。

ショッピングに行ってきまーす!

 

 

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