襖にも壁紙を

ミッソーニの壁紙

 

壁紙って、壁以外にもいろいろな物に貼る事があります。家具に貼ったり、エアコンに貼ったり、ドアに貼ったり、車に貼っちゃう人もいる位。まあ、貼る場所に合わせた素材の見極めと、職人の技量にもよりますが、「ここも貼れそうだな~」って思う所は大体貼れちゃう事が多いんです。

 

今回は先日、襖(ふすま)に壁紙を貼った事例を紹介しますね。

 

襖の構造はいくつか種類があって、その構造によって貼れる壁紙の種類が異なります。一番多いのが、「本襖(組子襖)」と言って、縦横に木の骨組みが組んである物。四方の縁に糊付けして、その上から「茶チリ紙」という下地用の襖紙を貼って、その上から襖紙を貼り、霧吹きで湿らしてピンと伸ばしてしばらく置いておくと、乾いた時に更にピンと伸びて奇麗に仕上がるという貼り方が正式な貼り方です。

 

襖の貼り替え

襖を外して作業台に乗せた所。これが裏面(押し入れの中側)で、既にボロボロになっていました。

今回は調湿性を考えて裏側は茶チリ紙と襖紙を使って本来の貼り方で仕上げました。

 

それでここからが重要なんだけど、襖一枚の巾は大体80cmちょっとあります。で、輸入壁紙の多くは1枚の巾が52cm。そうなるとジョイントが必要になるのだけど、この本襖は構造的にジョイントができないので、1枚で貼らなくてはなりません。という事で、壁紙を貼るなら巾が90cmある国産壁紙しか貼れないんですね。

 

という事で、一番上の画像がそうなのだけど、本襖の所は国産壁紙で貼りました。デザインはいくつかご提案した物の中から、このミッソーニのデザインの物を選んで頂きました。これはミッソーニがデザインして日本のサンゲツが製造した物で、洗練されたエスニック感が和室に異国情緒をもたらしてくれて良い感じなんですよ~。

 

その画像の左側2枚の向こう側がリビングになっているのだけど、そのリビング側は「板襖」といって、べニア板が下地になっています。なので、そちら側はジョイントOKなので、たくさんの輸入壁紙の中から自由に選択できます。

 

襖に輸入壁紙

以前に納めたカーテンに合わせて、いろいろご提案した中から選んで頂いたのがこちら。イギリスの湖畔を描いた、いわゆるランドスケープ柄。壁紙1枚の巾が52cmなので、ジョイントしながら貼っていきます。

 

 

壁紙を襖に

もう一部屋の襖は、構造が本襖だったので、表側はバナナリーフをモダンなモノクロームで描いたサンゲツの壁紙を貼り、裏側は襖紙で貼りました。

 

今回は襖を貼り替えた例を紹介したけど、つるっとしたまっ平な平面であれば、間仕切りのスライドドアなどにも貼れるので、イメチェンしたい方はぜひご検討くださいね!

 

 

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