レースをシャープシェードにするメリットとデメリット

レースのシャープシェード

    

上の写真のレースは、「シャープシェード」という物で作っています。チェーンを引いて上げ下げする「ローマンシェード」というメカにレースの生地を縫製して付けているのですが、生地が折れ曲がる部分に細いバーを入れてある物を「シャープシェード」って言います。

   

たぶん日本のデコレーターの中では、ボクは特に多用する方だと思うのだけど、かなり便利なアイテムなんですよ~。

    

いくつか事例を紹介しますね。

   

モダンな輸入カーテン

無地のドレープと無地のレースだと、ちょっと寂しいな~、でも柄は使いたくない、って時にはちょうど良いんです。
ビシッとするから、スッキリとスタイリッシュにまとめつつ、間延びも防げます。

    

モダンな輸入カーテン

上の写真は、外からの視線が気にならない場所だから、レースだけでも機能的には良いんです、という場所なんだけど、それだけだと味気ないから飾りとしてドレープを1巾だけ下げています。メタル糸を使ったドレープで、独特のシワ感がスタイリッシュでモダンな印象です。

    

モダンな輸入カーテン

ダブルシェードと言って、ドレープもレースもシェードにする場合にも使えます。

    

モダンな輸入カーテン

これもダブルシェード。
ちなみに厚地のシェードのボトムにこうやってデザインカットを施す事も出来ます。
日中、フロントのシェードを上まで上げている時にバランス(上飾り)の様に見えます。

     

デメリットとしては、レースをシェードにする場合に共通するのだけど、風を入れたい時には上に上げなければならないので、丸見えになってしまいます。普通のレースカーテンなら、窓を開けると適当になびいて風が入るけど、シェードの場合は風をブロックしてしまいます。

もう一つのデメリットは、洗濯が面倒な事。一本一本バーを抜いてから取り外し、洗濯の後にもう一度バーを差し込まなければならないので、手間がかかります。

    

ただ洗濯に関しては対策があって、麻のレースを選ぶ事で洗濯がほとんど不要になるから、このスタイルの場合は、先ずは麻をセレクトする事がお勧めです。

    

モダンな輸入カーテン

上の写真も麻のレースを使ってます。

ただ麻のレースは繊維が太いから透け感が少なく、外の景色を楽しみたいロケーションには向いてないんですよ~。でも反対に、外からの視線が気になるような場所にはピッタリです。

    

和洋折衷のインテリア

それから前述したけど、障子っぽく見せる事で、東洋と西洋のミックス感を演出できるんです。上の写真の場合、壁紙とシャンデリアが西洋で、バランスのボトムのカッティングを擬宝珠(ギボシ)と言って、神社仏閣の装飾に使われたり、武道館の屋根のてっぺんの「大きなたまねぎ」のラインをモチーフにしているのだけど、もう少し和の要素を入れるのに麻のシャープシェードで障子のイメージを加えています。

    

色々なシチュエーションでスタイリッシュに使える、レースのシャープシェード。
そうそう、このバーのピッチは自由に設定できるのですが、一昔前に比べて今は広めがお勧め。昔は15cmピッチが主流だったけど、上の擬宝珠の例なんかは27cm位。一番上の写真は40cmオーバー。ピッチを広くとる事は、今っぽく見せるテクニックの一つなんですよ~。

    

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