【第13話】メゾン・エ・オブジェ

   

16日間の出張を終え、昨日の夕方、日本に帰ってきました。

どっと疲れた感じだけど、近所の塾にいた受験生の小6の娘が、パパに早く会いたいからって、休憩時間に一度帰宅して「お帰り~!」ってギューってして、また塾に戻って行きました。

   

疲れも吹っ飛ぶわ~

  

という事で、帰国はしましたがまだまだこの日記は続くのでお付き合いください。

    

今回はパリの展示会、「メゾン・エ・オブジェ」の模様です。カーテン以外のインテリアの総合展示会で、家具、雑貨、照明など、インテリアに関するものは大体網羅している展示会。パリ市内から電車で40分位の広大な会場で開催されています。

  

今年目に付いたものをいくつかご紹介しま~す。

   

全体的には、やっぱりラグジュアリーにシフトしています。もともとナチュラル系だったり、カジュアルっぽいブランドもラグジュアリーな方向に向かっています。

で、脚はテーブルも椅子もほとんどがこういったラインシルエット。細い脚ばかり。ファッションのスキニーと関係があるのかわからないけど、細い脚ばかりと言って良いほど。

    

リゾートスタイル、特にラグジュアリーな山のセカンドハウスをイメージするバスケット網のソファが多く見られました。この写真はラグジュアリーって感じではないのだけど、かっこよくないですか?モダン・エスニックなクッションとランダムで隙間の多い編み方、これをモダンな空間に置いたら素敵だな~って事でこれをセレクトしました。

    

「ジャパン・ムード」は予想通り多かった。この写真の場合は後ろのつい立てと、見切れちゃっているけど右のランプシェードががそれ。西洋人から見ると、日本のデザインは神秘的に見えるそうで。

   

日本の骨董品とも言える様な食器や家具などを扱っているお店のブースも多くて、こちらはドイツのお店。ほかにもフランスなどヨーロッパのお店がこうやって日本の伝統で商売しているんです。日本にはないようなこてこてな感じがまた良いんですよね~。

増えているという事は、売れているんでしょう。

  

KENZOが家具とファブリックス、壁紙、ラグなどの総合インテリアをプロデュース。正式に発売するかは不明ですが、かなり良い感じの世界観で話題を集めていました。ベットリネンやタオルなどを発売しているイタリアの老舗メーカー「SFERRA」からファブリック関係は出しているみたいですが、家具などは不明です。

      

このラグはかっこよかったな~。ぜひ発売してほしい物です。

   

和と言えば、夏水組も4年目の出店。友人でもある代表でインテリアデザイナーの坂田夏水ちゃんは、DIY向けなおシャレなインテリア小物を取り扱うデコール東京っていうお店を代官山に出していたり、品川プリンスのレジデンス棟をデザインしたり、まあいろいろやっていてTVに何度も出たりしている有名人なわけですが、4年前から和紙のふすま紙をデザインして壁紙としてパリと日本で販売を始めました。後ろの松の柄は新作の物。

  

今年の目玉は、先ずこのアンティークの帯をクッションに仕立てたもの。当然1点物だから唯一無二の希少性もあるし、織りは良いし、サスティナビリティ的にも良くて時代にあっているから良いんですね。

それと天然のい草で作ったござと畳用の縁もリリース。ござはそのままラグとして使っても良いし、好きな縁と組み合わせてモダンな畳も作れちゃう。これはホテルなんかでも需要が生まれそう。

   

 なっちゃん、こんな感じでお茶目なんですよ。「越川さん、フランスのミカンおいしいから食べてって~」って言うから畳に座って、この空間でみかん食べてるのが、なんかいい感じで。写真を撮ろうってなったら、頭にみかん乗せちゃうし。

   

話を会場に戻します。

アフリカンやアジア、日本、中南米など、様々なモチーフが溢れているこの頃ですが、モアイ像は斬新だな~。でもこれ、くくりとして南米に含まれるのかな?

  

色で一番目立ったのは、今年はやっぱりオレンジ系がNo,1。

    

海外の展示会はプレスの待遇が良いのだけど、メゾンのプレスルームも使いやすいです。クロークは無料だけど、ハイムみたいにロッカーがあるとさらに便利なんだけどな~。資料をもらい過ぎて重くなった時に、一度置きに帰れると便利なんだけど・・・。

    

奥にはカフェもあって、コーヒーやソフトドリンク類をはじめ、ちょっとしたスナックやスポンジケーキなども無料。

   

という事で今回はここまで。

まだまだ続きます!