今回は「素材の違いによって色や柄の印象が変わる」という視点でお話しします。
前回もその前もお話しした通り、国産カーテンのほとんど(たぶん95%以上)はポリエステル製で輸入カーテンの多く(たぶん70%くらい)は綿や麻などの自然素材。その前提でお話ししますね。
まだ前の生地を読んでいない方は、ぜひ【その1】から読んでみてください。
違いが一番顕著に表れるのが、花柄などのプリントカーテンで、これが一番違いが分かりやすいもの。
そもそもベースの生地がケミカルなポリエステルだと、テカテカして安っぽいんですよ~。もちろん例外はあるけど、チープな感じは否めないもの。
上の写真はポリエステルの国産プリントカーテン。写真で見ると「まあこんな物かな?」なのだけど、やっぱりチープ感は出ちゃうし、テカテカが残念な感じ。それとベタっとした色が出やすいから、カジュアル過ぎちゃうんです。
そこで・・・、
こうやってぼかすのが常套手段。昔から国産カーテンに良く見られた手法です。一応言っておきますが、上の2例はこれでも良い方なんですよ。
こちらはスイス製の綿100%のプリントカーテン。こうしたパキッとしたラインでくっきり描かれたトロピカル柄なんて、テカテカしたポリの生地でやっちゃうと、見られたもんじゃ無いくらいクドクドしくなっちゃうんです。綿だからこんなストロングデザインでも使えるんです。
もちろんデザインの良さもあるけど。
それから、プリントカーテンだけじゃなく、白っぽい無地系のカーテンも素材の良さがモロに出ます。
上の写真はポリエステルの国産カーテン。撮影用のモダンな部屋に掛かっているからそれなりに見えるものの、この人工的なヒダの出方や、ちょっとくすんだような化学繊維感がどうしてもビジネスホテルチックに見えちゃうんですよ~。
自然素材の輸入カーテンはどうかというと・・・、
あれ?なんかこのサイズの画像にしちゃうと、はっきり伝わりづらいな~(笑)
でも見るポイントとしては、「落ち感」って言って、自然にストンって生地が落ちていく感じ、なんとなくわかりますよね?
ちなみに上の2つの写真はどちらも自然素材です。
やっぱりね、本物は良いですよ。本物とは自然素材の事なのだけど、化繊は頑張って本物をまねて作られたもの。例えばウールをまねてアクリルができたし、シルクやコットンをまねてポリエステルができたし。
でもね、話を覆すようだけど、最近は物凄く良くできたポリエステルも多くなりました。見た目にはそん色ない物も多く出てきました。ただ、静電気で汚れやすかったり、そのせいで色がくすみやすかったりという所はそのままなんだけど。
それはそれで、また別の機会にご紹介します。
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