「切り返し」という技【その3】

カーテンの切り返し

    

今回はカーテンの切り返し、応用編です。
生地をジョイントしていくだけなのでデザインの可能性は無限大だけど、コストの問題やドレープ性の問題など、クリアしなければならない問題も多いんです。バリエーションをいくつか紹介しますね。

   

カーテン シンプルモダン

先ずはこちら、わりと簡単な例です。色違いを3色使って、こんな風にランダムに組み合わせるだけでも、楽しい雰囲気にはなるけど、シンプルモダンからは外れない感じ。

    

カーテン エスニック

こちらはメインのエスニック柄がわりと高価なので、ほんの少しだけ使って、残りは比較的安価な無地でデザインして、コストダウンとスッキリ感を両立させた例。エスニック柄は1巾を半分にして上下にジョイントする事で、1.2mしか使ってないんですよ~。
これは質感が似ている生地を合わせればOKです。

   

エレガントなカーテン

マットな質感のシュニール糸の生地とシャイニーなサテンは、単純にジョイントするとドレープ性に問題が出るので、ベースの生地の上から乗せています。

    

シンプルモダンなカーテン

それを応用すれば、色々なラインを描けるんです。

   

カーテンのパッチワーク

ここまでいくと、完全にパッチワークですね。たくさんの生地を組み合わせても、生地を無駄なく使うように計算しながらデザインするので、コストアップが最小限に抑えられる様に配慮してます。
デザインそのものも大事だけど、その計算もすごく重要で、その計算がちゃんとできないと現実離れした値段になっちゃうんですよ~。

   

輸入カーテン

某世界的企業様の本社の一角にデザインさせて頂いたデコレーションです。
これもまたパッチワークの応用で、フェザーやスパンコールのトリムを加えてます。カオスとオリエンタルな妖艶さをイメージしてデザインしたのだけど、タッセルだけで7本使ってます。

   

カーテンの切り返しと上飾り

反対から見るとこんな感じ。
奥が待合室になっていて、その入り口の装飾です。
ちなみにバランス(上飾り)はターバンをイメージしてデザインしています。

   

いかがでしたか?「切り返し」には無限の可能性があるのがおわかり頂けましたか?カーテンって、楽しいでしょ!

   

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