【第4話】ハイムテキスタイル-その3

  

こちらに来て5日目、土曜日の夜です。

今日は朝から部屋で取材した資料をまとめて、午後から街に出てきました。昨日までずっと雨だったけど、今日は初めての晴れ。気温も高くて(多分今の東京より暖かい位)気持ちの良い一日です。5日間ずっとこんなに暖かいのは、ここ15年この時期に来ているけど、間違いなく初めてです。

  

今回は、ハイムテキスタイルで今年注目したいデザインをピックアップして紹介します。

   

インテリアもファッションも、世界的なトレンドとしては全体的にラグジュアリーに向かっています。ファッションでも、「脱ストリート系」や「脱ノームコア」と言われているけど、インテリアも同じ。

  

その流れにあって、明らかにプリントが減ってジャカード(織り)やエンブロイダリー(刺繍)が増えていて、上の写真の様な、今までならデジタルプリントで済ませていたものが織りにシフトしています。

  

なんとこれも刺繍なんです。こういった高密度なボタニカル柄やトロピカル柄も多く見られるけど、テイストは昨年同様、いやそれ以上にラグジュアリー路線。それとモノクロームの色使いも増えていました。

  

ラグジュアリーなトロピカル柄も、昨年はじっとり・こってりした色遣いが多かったけど、今年はこんな感じのブラウン系が中心。使える範囲が広まる=売れる、という事は想像がつきますね。

  

「メンフィス・ムード」、「アールデコ」も健在です。

今年はその中でも、テラコッタなどのオレンジ系がど真ん中。

  

そのオレンジ系も、やっぱりラグジュアリーに使っていきたいところ。

それからテーブルやチェアなどは、ほとんど全部と言っていいくらい「ナローボトム」。細いパイプを用いた脚が「今」という感じで、特にゴールドがトレンドど真ん中。

  

もう一つ色を挙げると、ボルドー、バーガンディからパープルにかけての色、またはその組み合わせも注目です。これはトレンドセッターのアン・マリーさんも仰ってました。

  

日本のモチーフも良く見られました。(思ったほど増えていなかったけど)

上の写真の様に、デザインの成り立ちから考えてみてもアールデコとの親和性は高く、良く組み合わされています。

  

プロの方々には、2月18日(火)に汐留パナソニックセンターで開催する、インテリア・スタイリングプロ主催のトレンドセミナーをはじめ、4月から全国でトレンドセミナーを開催します。そこでマニアックなまでに詳しく紹介するので、ぜひお越し頂いて、最先端のデザインと理論を共有しましょう!

詳細が決まり次第お知らせします。

  

5日間滞在したフランクフルトも今日で最後。明日の朝出発してイタリアのナポリに向かいます。

次回はナポリからお届けします!