カーテンの丈、何が正しいの?-その2-

前回に続き、掃き出し窓に掛けるカーテンの裾を引きずるスタイル、「ブレイク」のバリエーションをご紹介します。

   

   

軽~く付けたい、という時はこれ位。これで3cmです。

生地の厚みや固さによってさじ加減がありますが、この生地の様にしっかり目の生地は、ブレイク少な目が収まりが良いです。

   

  

これは15cm位。このケースは左右のドレープは開閉せずに、このまま飾りとして掛けているから、思い切って長めにできます。

アップにすると・・・、

   

    

こんな感じ。

   

   

こちらはシルクの生地で、裏地付き。ごわっとした生地はこんな感じで上の方までシワが影響しますが、それも演出の一つなんです。

ちなみに、クラシカルなスタイルなら、思い切って長くすることで、より妖艶さを演出できます。ただ、扱いは面倒なので覚悟が要りますが(笑)

ショーの展示やディスプレイだったら思い切った事ができるのですが・・・。

   

    

これは数年前に展示会用にデコレーションしたディスプレイ。これで45cm位です。

  

汚れを心配される方も多いと思いますが、毎日開け閉めしていると、窓の周りにはホコリが溜まらないから、思ったより汚れないもの。

そうは言っても気になる方も多いと思いますが、もし麻の生地でぴったり作りたいなら、予め伸びることを想定して短めに仕上げます。

   

  

   

季節によって伸び縮みするし、個体差もあるので難しいところですが、これ位で時間がたつとちょうど良くなる「はず」です。

その辺りは事前に良くご説明して、納得して作らせて頂くしかありません。

  

カーテンの丈も、奥が深いんですよ~。