前回に続き、カーテンの上部を飾る「バランス(上飾り)」の中でも基本的でもありながら実は奥が深い、フラットバランスのお話です。
今回は縁に付ける物にフォーカスしてお話しします。
上の画像は、いわゆる「ボーダー」という縁の仕上げ方になります。要するに、別に生地で縁取っているのですが、ここの色と生地の質感、それから太さをどれ位にするかによって見え方が大きく違うので、デザイナーの技量とセンスが問われる部分です。割とパリッとしていて光沢感のある生地を使う事が多いです。
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こちらはトリムを付けた例。
この事例では、全体の奥行き感が強調される様に、バランスの丈の差を中央と両サイドで、通常よりもかなり大きく変えました。そんな演出ができるのもフラットバランスの便利な所。
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同じトリムでも、こちらは房の付いたタイプ。先ほどの事例では、バランスのデザインカットが主役だったのでシンプルなトリムが合うけど、この様なストレートの場合は、バイアステープなどで思い切りシンプルに仕上げるか、存在感のあるトリムで飾るかの二択になる事が多いです。今回は後者の「飾る」方で。
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似た感じではあるけど、こちらはブレードテープ仕上げ。画像だとちょっとわかりにくいけど、こちらのバランスは中綿入りでしあげていて、少しふっくらとさせています。
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ボーダー仕上げの境目に、パイピングを挟み込んでアクセントを付けた例。細く差し色を入れたい時にはこれが良いんですよ~。
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全体的にはこんな感じ。
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革の様な生地を使ったカーテンとバランス(上飾り)。バランスのデザインは、革から着想を得て馬車をイメージして、その手綱をバイアステープで表現し、中央にはフェラーリのエンブレムをイメージした形を配置しました。まあその、馬つながりですね。
そんな感じで、フラットバランスは色々なデザインを表現できて、楽しい物なんです。まだまだいろいろなバリエーションがあるので、次回からも引き続き紹介していくのでお楽しみに!
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