張り替えるか買い替えるか-その2

ダイニングチェアの張り替え

 

今回ご紹介するのは、お客様が以前インドネシアで購入されたという椅子を張り替えた事例です。

先ずはビフォアー、こちらです。

 

 

 

一見すると奇麗な状態ですが、座ってみるとウレタンがヘタっていて(元々質の良くないウレタンだったと思われる)、ゴツゴツした座り心地。それと全体的にフレームのゆるみが出ていて、ひじ掛けの部分なんかはグラグラした状態でした。

 

ただこれ、思い出の椅子だし、全体的なフォルムは気に入られているので、買い替えでは無く張り替え+修理する事にしました。

 

外側の張り地とウレタンを全部剥した後、フレームに補強を入れつつしっかり組み直し、新品の時以上にしっかりしたフレームを作り上げた上で、良いウレタンフォームを入れて、良い生地を使って張り込みました。生地はもちろん、お客様のご要望とお部屋に合わせて越川がデザイン。

 

 

椅子の張り替え

 

内側はお部屋のアクセントカラーに使っている赤をセレクト。内側なので強めの色を使えるのだけど、外側にこの色を持ってくると強すぎるので、あくまでも内側に。素材はベルベットなのがポイントで、平織りの赤だとカジュアル過ぎるので、エレガントな要素を入れたかったという事と、丈夫だからという事でベルベットをセレクト。起毛した生地は摩擦に強いんですよ~。昔の電車やバスのシートなど、皆起毛した張り地だったのを覚えてますか?

 

外側は多色のミックス感が特徴的なシャネルツイード風のツイードをセレクト。内側のビビットな赤と、真っ白なお部屋の間の色味と深みで、つなげてまとめる役割を持たせています。

 

前回も言ったけど、こんなデザインの椅子、売ってないですよね?張り替えの最大の利点は唯一無二のデザインという所。それと機能も最大限に上げられる所。新品の椅子より遥かに上質な生地を使えるし、特に今回の場合はそうなのだけど、新品の時より遥かに強固なフレームと質の良いウレタンで、非常に座り心地の良い椅子が出来上がりました。

もちろん新品を買うよりコスト的には高くなります。

それでも余りあるほどのメリットがありますよ~!

 

 

——————————————-

ブログランキングに参加しています。
下のバナーをそれぞれクリックして頂けると助かります!