遮光じゃない裏地を知ろう!

カーテンの綿裏地

 

カーテンの裏地と言うと、遮光カーテンでは無いカーテンに遮光の裏地を付けて寝室に使う、というのは一般によく知られているけど、遮光では無い裏地って、日本では使う人が少ないんですよね~。コストがかかるし、「そこまでしなくても・・・」っていう人が多いんじゃないでしょうか。

 

でもね、メリットがいっぱいあるんですよ~。

 

裏地を付けるメリットを簡単にまとめると、

1. ボリュームを出せる

2. 遮熱・断熱効果を上げられる

3. 日焼けからカーテンを守る事ができる

っていう所が主なメリット。裏側が引っかきに弱い刺繍のカーテンなどは、裏側を守る為にどうしても裏地が必要な生地なんかもあります。

 

海外の生地には、裏地を付ける事が前提とされている薄い生地なんかもあるので、「裏地でお好みのボリュームに調整してね~」って呼びかけてくる生地も多くあります。

あ、この声はボクにしか聞こえませんがw

 

ここで大事なのは、どんな裏地を付けるか。ボクの場合、ボリュームをそれ程出したくない場合には、綿裏地を使います。

 

綿裏地

綿裏地の中でも、割としっかり目で細い糸で緻密に織られたマナトレーディングの「エトフ」という裏地。ボクが一番よく使う綿裏地です。

薄いながらも緻密に織られているので、表地との間に空気の層を作ってくれて、遮熱・断熱効果があるし、表地にまとわりつくので一体感が良い感じなんです。

 

 

反対に、遮光にはしたくないけど、ある程度ボリューム感が欲しい時には、ポリエステル裏地を使います。写真を見比べてもらうとわかると思うけど、糸が太いのでしっかりボリュームが生まれます。こちらの生地も同じくマナトレーディング製で、「マック」という生地です。

 

ここで良く質問されるのが、「表地が綿だから、裏地も綿じゃなきゃダメなんですか?」という様な、表地との兼ね合い。

ボクもはじめは表と素材を合わせる必要がある様に思っていたけど、これね、合わせなくて全然OKなんですよ~。

 

「シュリンケージ」って言って、収縮率があるんだけど、それが違う生地でもつれてこない様に、上部と両サイドは縫い付けていても、下部はバラバラにしてあります。それで収縮率の違いが吸収されるから大丈夫なんです。

 

だから用途や好みに合わせて選べば良いんです!

 

それから、一番上の画像は我が家の寝室のカーテンですが、これには「インターライナー」と言って、いわゆる中綿を入れています。

このプリント生地はクリスチャン・フィッシュバッハ(日本フィスバ)の綿100%の生地ですが、結構薄い生地なんです。寝室が戸建ての1階にあって結構寒いんだけど、遮光にはしたくないんですね。朝が来たら明るくなって欲しいタイプなんで。

遮光にしないで暖かくするには、インターライナーが一番良いんです。

 

カーテンのインターライナー

手前が表のプリント生地で、その次がインターライナー、その向こうが綿裏地。

 

 

カーテンの中綿

インターライナーをアップにするとこんな感じ。中綿と言っても薄手のフェルトの様な生地で、業界では「ネル」って呼ばれたりもします。

これが入る事で少しふっくらして、風合いも良い感じになるし、もちろん遮熱・断熱効果もかなり上がります。それでいて暗くならず、表地の色をくすませるような事もありません。

 

今回ご紹介した裏地の他にも、色付きや柄のある物などで、見えない部分のオシャレを演出するっていうのもあるし、もちろん遮光裏地もあるし、防音効果を狙った物もあるし・・・。

裏地も奥が深いんですよ~。

また機会があったら他の裏地も紹介しますね!

 

 

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