「宵時(よいどき)」と聞いて真っ先に思い出すのは、5年前にパリの展示会で、市内にあるエリティスというブランドのショールームで見たこの壁紙。(上の画像)
ちょうど夕暮れ時にそのショールームに入ったのだけど、その時の担当者の説明が、
「北イタリアにポルトフィーノという、地中海に面した高級リゾート地があるのだけど、夕暮れ時になると、独特な高揚感が街全体にあふれるんです。その高揚感を描いたデザインなんですよ。」
その一連の説明に、ズギューン!って胸を撃ち抜かれちゃったんです。
ちょうどその時も、「あと数件取材したらパーティーに出て、その後は何人かで二次会にでも行こうかな~」って考えていた時間帯。そうなんです、皆そんな感じで、仕事や日中の遊びを終わらせて、その後の食事やパーティーに気持ちが向かっている時間帯。それが更にリゾート地ともなると、その高揚感はハンパないですよね~。
宵時の時間帯、多分夕方から夜の初め位までなんだろうけど、めちゃくちゃワクワクする時間帯ですよね。
そうそう、その年はパリに行く前にフィレンツェに4日間位滞在していたのだけど、フィレンツェも宵時は街全体が高揚感にあふれてました。
やっぱり「宵時」っていうのは、時間帯そのものが魅力的に思えちゃう。それをデザインに見事に落とし込んでいる冒頭のエリティスの壁紙も見事です。
アート界では、笹倉鉄平の絵なんかも同じイメージですね。
そんなデザインをもっともっとしていきたいな~。
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