カーテンの上部に付ける「上飾り(バランス)」について、いろいろとご紹介してきましたが、今回は「フラットバランスの重ね技」についてお話しします。
段々と応用編に入って来てるので、前回までのお話をまだご覧になってない方は、先ずは基本編として「上飾り、フラットバランスの魅力-その1」からご覧ください。
上の写真は、ストレートなフラットバランスの両サイドに小さなバランスを重ねて、デザイン的なアクセントを加えた例ですが、これにはデザイン以外にもう一つ意味があります。このお部屋の様に両サイドに壁があってピッタリ納めなければならない場合、こうやって重ねる事で多少の誤差を吸収してくれるので、左右ピッタリ納める事が出来るのです。
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巾が6m位あって、途中でちょっとカーブしてて、両サイドが壁で・・・。こうなったらもう、1枚物でサイズをピッタリ合わせるのは、ほぼ不可能に近いです。両サイドに重ねるのは必須になりますね。
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こちらは、エレガントな「スワッグ&テール」だとデコラティブ過ぎるし、普通のフラットバランスだとシンプル過ぎるので、その間の感じでデザインしてください、という所から生まれたデザイン。3枚重ねる事で、多少の奥行き感を出しました。
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エステサロンの待合室です。
全体を有機的なフォルムで流れる様にデザインし、両サイドのパートだけ別仕立てにして重ねる事で、製作上の寸法誤差を吸収する様にしました。
ちなみに・・・、
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工事中の設置だった事もあって、全体が入る写真を撮れなかったので、プレゼンに使ったスケッチをお見せします。
いつも大体、こんな感じの等縮尺のスケッチでご提案していますが、ご提案に至るまで何パターンも描いて、その中から納得できる物をいくつかお見せして選んで頂くパターンが多いです。
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ブラインドの手前に付けたフラットバランスです。
ミッドセンチュリーをテーマに、ブラインドの色をミックスしてオリジナルのパターンを作り、それに合わせてバランスの色をセレクト。2枚のフラットバランスを重ねて、ミッドセンチュリーっぽくデザインしました。(あくまでもボクのイメージね)
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こちらも2枚を重ね合わせて作ったバランスです。元々はグランドピアノの曲線から着想を得たデザインなのだけど、生地の色合わせ次第で色々な表情が作れる事もあって、このフォルムは色々な所で使わせて頂いてます。
こちらは北欧の色使いを少しエレガントにまとめたイメージで、キッチンのウッドブラインドに合わせました。
フラットバランス、意外と色々なバリエーションがあるでしょ?
実はね、まだあるんです~。
続きは次回をお楽しみに!
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