昨日帰国してきまして、横浜の事務所でこれを書いてます。
いや~、アブダビ経由のロングフライト、ほんとに長かった!おしりが痛くてまいりましたよ~。
朝6:30にUberでシャルルドゴール空港へ。7時間でアブダビに着いて、3時間のインターバルの後に成田行きの10時間のフライト。めちゃくちゃ苦行ですよ!
ま、それはおいておいて、今回は「パリ・デコオフ」というイベントのお話です。これはパリ市内のショールームや仮設イベントスペースなどを使って開催される展示会。昔はメゾン・エ・オブジェというインテリアの総合展示会の中にカーテンのブランドが集まるホールがあったのだけど、それがごっそり抜けて市内でメゾン・エ・オブジェとほぼ同時期に開催しています。
参加しているカーテンのブランドは、何と約90ブランド!
これだけのブランドが一度に見れるのは、世界でもこのイベントだけ。しかも世界中の多くのブランドがこのデコオフに合わせて、新作を投入してきます。なので、これを見逃すわけにはいかない!と、16年も通ってしまいました。
ちなみにこの業界では、カーテンを発売しているブランドの事を「エディター」とい呼んでいて、「メーカー」は製造元の事を指すので区別しています。「エディター」って言葉は皆さんなじみが無いと思うので、ここでは「ブランド」と呼ぶ事にしています。
↑
地図上の赤いマークがショールームです。(もちろんこの縮尺だと一部しか表示されていませんが)
右岸(北側)にあるメール通りと、左岸(南側)にあるサンジェルマン・デ・プレ地区と大きく2つにエリアが分かれていて、それぞれのエリア間には無料のシャトル(送迎車)があります。
ちなみにメゾン・エ・オブジェの会場はパリ市内から電車で40分位、シャルル・ド・ゴール空港の一駅手前に大きな会場があって、そこで開催されています。
↑
こちらはメール通り。だいたいこんな感じの通りの両側にショールームが点在していて、会期中は大きなランプシェードがぶら下がっています。
↑
今年はとにかく、ジャカード織りや刺繍の生地が多く、地厚で重い生地が多く見られました。画像はフランスのカサマンス社の物で、総刺繍のめちゃくちゃゴージャスな生地。(現地価格を見ると、おそらく日本では1m10万円前後になるんじゃないかな~、って思われます。)
重くて地厚な生地が多いのは最近続いている傾向なのだけど、以前ボクのブログでも書いているので、そちらも読んでみてください。
ボクは地厚で重い生地を「オモアツ」って呼んでるのだけど、それについてもブログで書いてるので、まぁ見てみてくださいな。
↑
アジアン・デザインも多く見られて、中でもジャパニーズ・モチーフは凄く多かったです。西洋人から見ると、神秘的なんでしょうね?
画像はフランスのルリエーブル社の生地で、ジャカード織りの重厚な生地。
↑
それに連動するかのように、クラウド柄(雲の柄)も凄く良く見られました。
画像はアメリカのラーセン社の物。
↑
以前よりは減った南国柄ですが、中南米をイメージした柄がちらほら見れました。この画像はフランスの大手、ピエールフレイ社の新作ですが、この新作コレクションのテーマは何とポリネシアン。ヨーロッパから遠いポリネシア(ハワイやタヒチなど)をテーマにするのは珍しいな~って思いました。説明してくれた同社のアジア担当の女性も、ハワイには行った事が無いらしく、ボクが昨年行ったと言ったら、色々聞かれました。
↑
こちらはスイスのクリスチャンフィッシュバッハ(フィスバ)のジャカード織りで、山々を抽象的に描いたジャカード織りですが、こういった自然のランダム感を描いたデザインは、ハイムトレンドの「From Earth」というトレンドテーマでも紹介されていて、これから更に増えていくであろうトレンドデザインの一つ。要注目のデザインです。
↑
こちらの展示会は、あちこちのショールームでシャンパンがふるまわれるので、夕方には結構酔っぱらっちゃったり。
こちらはフランスのタッセルメーカー、ウレス社のショールーム。同社のシャンパンはいつも美味しいんですよ~。
という事で、デコオフ編はここまで。
同業者の方々には、後日セミナーで詳しく解説しますのでお楽しみに!
東京は2月28日(火)に品川でトレンドセミナーの開催が決定しています。詳細とお申し込みはインテリアスタイリングプロのHPをご覧ください。
また、4月からは全国の数都市でもセミナーを開催する予定です。まだ詳細は未定ですが、決まり次第告知をするので、そちらもぜひよろしくお願いします!
次回は、メゾン・エ・オブジェのお話です!
——————————————-
ブログランキングに参加しています。
下のバナーをそれぞれクリックして頂けると助かります!