2. ハイムテキスタイルのデザイントレンド

ハイムテキスタイル

 

今年はフランクフルトとパリの展示会のスケジュールが重なってしまい、めちゃくちゃタイトなスケジュールになってしまいました。例年ですと2~3週間かけて視察と取材をしていたのだけど、今年は8日間に凝縮されて、休みなく駆け足で回らなければなりません。忙しくて大変だけど、円安と物価高で滞在費も大変なので、出張が短期間で済むのは費用の面では助かります。

 

タイトな日程という事で、毎日朝から取材で歩き回り、夜は会食続きでホテルには寝に帰るだけ。ブログの更新など全くできなかったので、帰国してからこれを書いています。(一昨日に帰国しました!)これから少しずつUPしていくので、ぜひお付き合いくださいね。

 

今回はまず、フランクフルトで開催された「ハイムテキスタイル」の中から気になった物を紹介していきます。ちなみに上の画像は、フランクフルトメッセ(展示会場)から見た2日目の空。冬のヨーロッパは基本的に晴天が少ないので、貴重な青空です。暖かそうに見えるけど、この時の気温は0℃か1℃位、朝晩はマイナス5℃位、結構寒いんですよ~。

 

今年はブロック状の幾何学柄が多く見られました。こちらはカットベルベットですが、こういった重くて厚い生地をボクは「オモアツ」と呼んでますが、オモアツな生地も引き続き多く見られました。

 

 

ノスタルジックなテイストもトレンドです。モダンとクラシックを融合させるコーディネートに代わり、モダン+ノスタルジー、今年はそれが良い感じです。

上の画像はポーランドのDEKOMA社の物。イタリアにあるゴブラン織りの工場を復活させて、一昨年位からラインナップを増やしています。

 

 

手書き風のプリントも増えています。デジタルプリントの普及で、筆のタッチまで緻密に再現できる様になった事もあるし、不完全さが味わいとして求められる時代という事もあって、この流れは今後も続いていきそうです。

 

 

カラーは「テラコッタ」が最も目に付いた色。こちらはベルギーのbm fabrics社のブースですが、ドレープ性が美しいしなやかさと、自然な色合いが心地よいラインナップで、オーブでも数点サンプルを仕入れてきました。

ディスプレイのカーテンは、このブランドに限らず、こういったフラットスタイル+ピッチキープが定番になってきていて(いわゆるウェーブスタイル)、益々ドレープ性、落ち感の良さが求められるようになりました。

ちなみにゴワゴワのカーテンに形状記憶加工で無理やりヒダを付けているのなんて日本だけ。日本でもウェーブスタイルが増えているから、ドレープ性にスポットが当たる様になるんじゃないかな?

 

 

地元ドイツのブランドが集まってトレンドデザインを発表する「DECO TEAM」の展示の一つ。オレンジのトーン・オン・トーンのコーディネートは凄くトレンド感が高いのだけど、おいてある箱は何だかエルメスっぽいなー、って思ったら、本当にエルメスの箱でした。

それより何より、このラグかっこ良いですね。

 

 

日本のNEED’K(二―ディック)社が特別展示をしていました。日本には高い技術を持った生地の生産工場が沢山あって、現に世界の多くのファッションブランドで採用されています。それらを引っさげて、独創的なインテリアテキスタイルを展示。ジルサンダーやヴィヴィアンウエストウッド、バーバリーなどでも採用された生地を使ったカーテンは、ものすごく注目を集めていました。

 

 

トレビラという防炎糸のスペシャル展示エリアにあるカフェ。写真のフレッシュジュースやコーヒー類などが無料で飲み放題の隠れたカフェ。気づかない人も多いので、たまたま気付いたボクらは、疲れたらここに来るというルーティーンに。知らない人が多いから空いているんです。

 

 

こちらはいつものプレスルーム。プレスだけが入れるエリアにあるカフェでは、17時~18時のハッピーアワーでアルコール類も飲み放題になるんです。大体いつも、帰る前に1杯だけ飲んで行くのだけど、疲れた体に染み渡るんですね~。

 

続きはまた次回!

 

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