今回も、ちょっとマニアックなベルベットのお話、その続編です。
ベルベットの多くは無地ですが、柄物もあります。最近はデジタルプリンターでプリントされた物も多くなりましたが、昔からある手法として、「エンボス加工」という物があります。
上の画像の物がそれですが、どうやって作っているのかというと、一度無地のベルベットを織り上げてから、型押ししていきます。
↑ この鉄のローラーで型押しするのだけど、柄が彫られていて、このローラーをベルベットに熱を加えながら何トンもの圧をかけてプレスしていきます。
古典的な手法ですが、これが何とも言えない味わいを醸し出してくれるんですよ~。日本でも、フィスバ(クリスチャンフィッシュバッハ)やJABなどのブランドから様々な柄の物が発売されています。
そうそう、ベルベットにはパイル(毛)の向きがあって、上から下にパイルの目が向いている状態を「順目」、下から上に向いている状態を「逆目」と言います。通常は順目で使うものですが、あえて逆目に使う事で艶を抑えて落ち着いた雰囲気に見せる手法もあります。
↑ 手元にあった切れ端なので折りジワが凄いですが、これが順目で撮ったもの。
↑ で、これが逆目で撮ったもの。多少色が濃くなるっていうのもありますが、色味も違って見えるんです。
だから、サンプルを逆さまにしてみたりして、どっちが好みか、確かめてから作る様にしてくださいね~。
——————————————-
ブログランキングに参加しています。
下のバナーをそれぞれクリックして頂けると助かります!