今回は両開きのカーテンを作る時、左右で違う柄を組み合わせても面白いですよ~、というお話です。
以前に切り返しのお話をしましたが、わざわざ切り返さなくても、ただ並べるだけで新しいオリジナルのデザインが作れるんです。
切り返しについては、「切り返し」という技【その1】をご覧ください。
単純にその方がデザイン的に面白くなるから、という場合もあれば、意図があって組み合わせる場合もあります。
先ずは単純にデザイン的に面白くなるから、という場合の例です。
上の写真は花柄のプリントカーテンをメインにセレクトして、それに組み合わせる物としてピンクのストライプをチョイスした例です。単純にただ並べているだけ。
花柄で1窓全てを作る場合に比べてスッキリもするし、面白くもなる上にコストダウンにもつながっていますが、あくまでも意図としては「面白くなる」という狙いで組み合わせています。
こちらは両開きの窓が2窓並んでいて、4枚のカーテンを3種類の柄で構成しています。これもまた並べているだけ。
それから両開きと言っても、必ずしもど真ん中で分ける必要は無いんです。
上の写真はメインの花柄はとても高価な生地なので1巾だけにして、安価なパープルの無地を合わせてコストダウンとデザイン性を両立させているのですが、メインの花柄を多く見せたいので、6:4位に配分を変えています。
主役の刺繍柄を1巾、幾何学を2巾使った、1:2 に分割した例。
余談ですが、裾と床の隙間が多いと思いませんか?2cm上げで作ってます。麻の生地は伸びるので、あまり床に付けたくないという場合はこれ位上げておく必要があります。おそらく、これ位上げても時間が経てば床に少し付く位になると思われます。
こちらも主役の花柄を1巾、残りを幾何学で組み合わせた例。
もうお気づきだと思いますが、柄の組み合わせ方としては、
有機的な柄をメインにして、それと幾何学やストライプ、無地などを合わせるのがしっくりきやすいです。
これもメインの有機的な柄を1巾、幾何学を2巾で作った例。同じジムトンプソンのプリントなので、なんとなく世界観も合っていますね。
もう一つのポイントは、
色や素材感に引っかかりを作るとまとまりやすいんです。
引っかかりというのは、共通点を持たせるという事。少しだけでも引っかかりを作っておけば、めちゃくちゃにはならないのでOKです。
これはスッキリ間引くための組み合わせ。全部有機的な柄だけでまとめるより、スッキリするし、変化が付いて面白いし。
ただ並べているだけなんですけどね。単独で全部より良くないですか?
皆さんも、自由な発想で楽しんでくださいね!
————————————————
ブログランキングに参加しています。
下のバナーをそれぞれクリックして頂けると助かります!