今回はパリ市内で開催されている展示会、「パリ・デコオフ」のお話です。
パリに着いて3日目から始まったのですが、昨日までの晴天とは違って朝から雨。しかもまあまあ土砂降りです。市内のショールームを何軒も回るので、結構大変!しかも相変わらず寒い今年のヨーロッパ。雨にも負けず、頑張って取材してきまーす。
デコオフは、パリ市内のそれぞれのショールームやポップアップのショールームを合わせて、世界中のカーテンのエディター(ブランド)約100ブランドも集まる、世界で唯一の展示会。先日行ったフランクフルトのハイムテキスタイルはメーカー(製造元)が中心なので、こちらはかなり華やかなイベントになります。
今回は、その中から今年注目のデザインをピックアップしていきます。
(プロの方向けには2月の東京をはじめ、全国でセミナーを行うのでそこで詳しくお届けします。今回は一般の方向けのダイジェストになります)
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スイスのクリスチャンフィッシュバッハ(日本フィスバ)は、今年からブランド名を「FISCHBACHER1819」に改名します。200年以上続いたブランド名を変えるというのは大きいですね。ボクらとしては、慣れるのに時間がかかりそうです。
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今年のフィッシュバッハは「遊牧民」をテーマに、世界中の民族の影響を受けながら自分らしいスタイルを作りましょう、がテーマ。中でもこの大柄なハンドドローイングのプリントが印象的でした。
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ポルトガルのALDECO社は、フィッシュバッハと販売面で提携しています。フランスではフィッシュバッハが販売窓口になっていて、ポルトガルではその反対で、という感じなのだけど、今年から日本でも日本フィスバがALDECOの販売窓口になります。
写真の奥でこちらを向いているのが、ALDECOのチーフデザイナー、スザンナ。その左がエクスポートマネージャーのルイ。日本にも先日来たばかり。スザンナの右側が日本フィスバの田原社長。皆仲良しです。
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ALDECOの新作のカットベルベット。こういったラインで描いた幾何学も今年良く見たデザインです。
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今までSAHCOが展示していたすごくかっこよい展示会場は、今年は何とCAMENGOが展示していたのは、毎年来ている人たちにとっては驚きでした。(ラグのメーカーと共同で出店)
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こういったブロックパターンの幾何学柄も、今年良く見たデザイン。
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ヒョウ柄、ゼブラ柄、タイガー柄などのアニマルモチーフも多かったです。
こちらはドイツのSAHCO(サコ)。クヴァドラに買収されてから「らしさ」が弱くなった感じはしていたけど、ウルフモーリッツ(デザイナー)の尖がったテクニカルな感じは無くなったものの、また新しい魅力が出てきた感じはします。
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フランスの老舗高級ブランド、ルリエーブル。この刺繍もその豪華さに圧巻でしたが、今年は古典的なデザインが多く見られて、それが逆に新鮮に見えるパターンが多く、デザインにおいても手法においても「回帰」というキーワードが見え隠れしていました。
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タッセルとトリミングの世界最大級のブランド、フランスのウレス社。この独特のクラシックスタイル、カッコよくないですか?
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独特の大きなベットヘッドと斬新な色使いで有名な、イギリスの人気インテリアデザイナー、キット・ケンプ。今年はイギリスのGP&Jベーカーから彼女のデザインが発売されました。
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こちらはコロナ渦の最中に、彼女のご主人がポテトスタンプを作って遊んでいたそうで、それをデザインに採用したという、懐かしさも漂うポップなデザイン。
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パリ入り2日目、その日にパリに着いた友人の田原君(日本フィスバ社長)から連絡があって、「ご飯食べに行きませんか?着いたばかりなので、軽めに麺類とかで良いので」って言うから、ボクも麺類の気分だったので、どこにしようか考えて、お店の候補をいくつかピックアップしていたのだけど・・・。
夕方になって、
「近くに良さそうなビストロを見つけたので、そこにしましょう!すごく美味しそうですよ!」
って・・・。完全に麺類の気分だったのだけど、着いたばかりの彼に合わせてしぶしぶ付き合う事に。
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これがまぁ、旨いのなんの!フォアグラもホタテも美味しかったけど、特にメインのこのタラのソース、ショウガが強めにきいていて絶品でした。なぜかご飯と一緒に食べるスタイルも、日本人にはありがたい組み合わせ。サービスも良いし値段もわりとリーズナブルなので、来年もまた行きたいと思います。
という事で今回はここまで。
続きはまた次回、お楽しみに!
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